私はごく普通の会社員。
経理でもないし、会計の仕事をしているわけでもありません。
そんな私が、ふと「簿記やってみよう!」と思い立ち、3級に合格、2級に合格、そして1級に2回挑戦して2回敗北。
しかも、「次こそは!」と意気込んでいた矢先の試験中止。
そこで気持ちが切れて、1級の勉強をやめました。
1級は道半ばではありますが、ひととおり内容は把握していますし、勉強したことに非常に価値があったと思っています。
この記事では、普通の会社員の私が簿記を学んで “得したこと” を書いてみます。
簿記を学んで得したこと7選
① 経済系のニュースが理解しやすくなった
簿記を学ぶ前は、経済ニュースに出てくる言葉が どこか遠い世界の話に感じていました。
でも簿記を学ぶと、ニュースで出てくる言葉が 「簿記で学んだ仕組み」とつながるようになります。
利益、原価、資産、負債、などなど
こういう言葉の“中身”がわかるから、 ニュースの内容がスッと入ってくる。
急に、劇的に理解できるようになった!ってかんじではなく、理解できそうってレベルに底上げされるかんじ。
② 経理と話が通じるようになった
簿記を学ぶ前は、経理の人が話している内容が とにかく難しく感じていました。
専門用語が多いのもそうですが、会計の基礎がわかっていないので、
「やらなきゃいけないことはわかった。でも、なぜそれをやる必要があるの?」という状態でした。
で、結局いつも「経理にこうしろって言われたからこうしました」で終わっていました。
でも簿記を学ぶと、経理の人が使う言葉の意味が理解でき、意図がわかるようになる。
例えば、『減価償却費』。
これはちょくちょく経理との会話で出てくるんじゃないかと思いますが、 私はずっと『原価償却費』だと思っていたし、「購入金額をなんか分割するやつ」くらいの理解でした。
簿記を学んで、減価償却の仕組みと必要性がわかりました。
減価償却しないと資産の価値が正しく評価できない、利益を正しく計算できない、だからやってるってことがね。
他にも、前払い、未払い、引当金、固定費と変動費などなど。
普通の会社員でも、経理と会話する機会はけっこうあると思いますので、 経理の話が理解できるようになるのはかなり大きいメリットだと思います。
③ 家計の状況がつかみやすくなった
簿記は企業会計のお勉強ですが、 自分の生活にもそのまま応用できます。
家計の管理もお手の物です。
- これは毎月必ず出ていく“固定費”なのか、それとも月によって変わる“変動費”なのか
- 一度買えばしばらく使う“資産的なもの”なのか、それともすぐ消える“消耗品”なのか
みたいに、自然と支出の分類ができるようになります。
この感覚が身につくと、 毎月どれくらいの負担があるのかが感覚でつかめるようになり、生活のペース配分がしやすくなったり、急な出費があっても「これは一時的なやつだな」と落ち着いて受け止められるようになったりします。
これは生活レベルで普通に役に立ちました。
④ 無駄遣いしなくなった
簿記を学んでから、買い物をするときに、瞬間的に “これはどういう扱いの支出?” と考えるクセがつきました。
「すぐ消えるもの?」 「長く使うもの?」 「毎月の負担になるもの?」 「今日じゃなくてもいいもの?」
みたいに、買う前に軽くチェックが入るんですよね。
この小さな判断のおかげで、 衝動買いが自然と減りました。
⑤ 副業や個人事業を始めるときに強い
最近は副業する人も増えていますが、副業で得た収益は、確定申告しなきゃですよね。
確定申告って、専門用語がいっぱい出てくるし、どこに何をかけばいいのか最初は本当にわかりにくいですよね。
簿記を学んでおくと、 確定申告の仕組みが理解しやすくなります。
たとえば、「売上」「経費」「利益」「控除」みたいな言葉の意味がスッと入ってくるし、何が経費になるのか、どう整理すればいいのかも迷いにくい。
個人事業主の場合は、青色申告の仕組みも理解しやすくなるので、帳簿づけや書類の流れが“なんとなく”じゃなくて“構造として”つかめるようになります。
「いつか個人で何かやりたいな」と思っている人には、簿記はかなり心強い知識だと思います。
⑥ 電卓の使い方がうまくなった
簿記をやっていると、色々な電卓テクニックが身に着きます。
たとえば、こんな機能があります。
- 1000 ÷ 10 = 100
- 1000 ÷ 10 = = 10
- 1000 ÷ 10 = = = 1
このように、 = を押した回数だけ、同じ ÷10 が繰り返される。
(※これはSHARPの電卓の場合です。他メーカーの場合は、操作が異なる場合があります。)
この機能は、割引現在価値を求める際などに使います。
また、グランドトータル(GT)を使って、複数の計算結果の合計を求めることも頻繁にやります。
他にも、たくさんの複雑な計算が必要な中で、自然と電卓の色々なテクニックが身に着きます。
このテクニックは、普段も使えるし、他の資格試験でも普通に役立ちます。
⑦ 勉強する習慣が身についた
簿記の勉強って、本当にコツコツ積み重ねです。
- 毎日少しずつ問題を解く
- 苦手分野を潰す
- テキストを何周も回す
こういう地味な作業を続けていくうちに、 “勉強の筋力”みたいなものがついたように思います。
一度身についたこの筋力は、 資格試験の勉強だけじゃなく、 仕事のインプットや、趣味の学習にもそのまま応用できます。
「コツコツ積み上げる力」がつくのは、簿記の勉強の大きな副産物だと思います。
まとめ
簿記って、人生のあらゆる場面で静かに効いてくる“インフラ”みたいな知識だと思います。
仕事、家計、副業、ニュース、買い物。
どれも簿記の考え方があるだけで、 理解しやすくなったり、判断しやすくなったりする。
学んで損する場面がひとつもない。
そんな知識だと思います。
これから簿記を始める人へ
簿記は、やってみると想像以上に生活に役立ちます。
そして、最初こそとっつきにくいですが、続けていくと、最初は全然わからなかった問題が、 ある日突然、スッと解けるようになる瞬間が来たりします。
そして、「あ!これ簿記でやったやつだ」と現実の出来事と知識がリンクする時がきます。
簿記は人生を豊かにする“教養”として最高だと思います。
学んでよかったと素直に思える知識です。

