簿記の勉強を始めてから、 「え、これ先に知っておきたかった…」 と思うことがいくつもありました。
私は経理でも会計の専門家でもない、 ただの“普通の会社員”として簿記を学び始めたけれど、 正直、最初は知らないことだらけでした。
この記事では、これから簿記を始める人に向けて、簿記の勉強をはじめる前に知っておきたかった10のことをまとめてておきます。
勉強前に知っておきたかった10のこと
① 簿記3級は“簡単”ではないけど、努力すれば誰でも取れる
簿記を学びはじめるとき、多くの人がまずは3級から入ると思います。
よく「3級は簡単」と言われるけれど、 初心者からすると普通に難しいです。
仕訳の意味も分からないし、 貸方・借方の概念も初見では意味不明。
でも、簿記3級の良いところは、やった分だけ必ず伸びるというシンプルさ。
ひらめきもセンスもいらない。必要なのは、続けること。
簿記3級は、積み上げた時間がそのまま点数になるタイプの資格です。
これを知っていたら、最初の不安が減ったと思います。
② 勉強は“理解”より“慣れ”が大事
簿記は単純な暗記科目ではありません。
でも、完全に理解してから進もうとすると永遠に終わりません。
実際は、
- なんとなく理解
- とりあえず問題を解く
- 間違える
- 解説を読んで理解が深まる
この繰り返しで身につきます。
理解→問題ではなく、 問題→理解の順番で進むのが正解。
③ 勉強時間より勉強頻度が大事
社会人は勉強時間を取りにくいですよね。
でも簿記は、週末にまとめて何時間もやるより、短時間でも毎日触れたほうが圧倒的に定着します。
理由はシンプルで、前に覚えたことを忘れないうちに積み重ねられるから。
簿記は“積み上げ型”の資格なので、1日30分でもいいから、毎日コツコツ続けることで確実に伸びます。
「短時間でも毎日」が正義!
④ ちゃんとした電卓を買ったほうがいい
簿記3級だけなら、正直どんな電卓でも対応できます。
計算量もそこまで多くないので、1000円の電卓でも十分合格できます。
ただ、2級、1級とステップアップするつもりでいるなら、ちゃんとした電卓を購入することをおすすめします。
理由は3つあります。
- 打鍵の反応速度が速い(連打しても取りこぼさない)
- キーが大きくて押しやすい(ミスが減る)
- メモリー機能やGTキーが使える(2級以降の時短に直結)
簿記は計算スピードと精度が得点に直結するので、電卓の質が勉強効率にも本番のパフォーマンスにも直結します。
なお、簿記試験では 持ち込める電卓に制限があります。
関数電卓などのプログラム機能のある電卓や音のなる電卓はNGです。
ちなみに私が使っているのはSHARP EL-G37です。
日商簿記の受験用に特別に開発された電卓です。
ちょっとお高いんですが、形から入るタイプなので、「簿記をやるならこれだろ!」ということでこちらを選びました。
もう少し安価なものをお探しであれば、SHARP EL-N942-X。
こちらは、サイズやキー配列がEL-G37とほとんど同じで、簿記の試験に使うのに必要な機能は揃っています。
⑤ 朝の勉強は定着率が高い
夜はどうしてもやることが多くて、勉強の時間を確保しづらいですよね。 しかも夜は「どこで終わりにするか」が決めにくく、気づけばダラダラ続けてしまうこともあります。
その点、朝勉強は最強です。
- 脳がいちばん疲れていない
- 寝ている間に記憶が整理されているのか、インプットが入りやすい
- 「もう準備しなきゃ」という時間の区切りがあるので、ダラダラせずに集中して取り組める
こうしたメリットが重なって、私自身、結果的に朝のほうが効率よく続けられました。
簿記は“積み上げ型”の資格なので、 短時間でも毎日、頭がクリアな“朝の時間”に触れるほうが定着しやすいと感じています。
⑥ 勉強の序盤は“進んでる感”がなくて当たり前
勉強を始めて最初の1〜2週間は、「全然わからない…」「何も頭に残ってない気がする…」と感じやすい時期があります。
でも、これは簿記に限らず、どの勉強でもよくある“序盤の壁” みたいなもの。
私も最初は同じように感じていましたが、続けていくうちに、あるタイミングで急に点と点がつながる瞬間が来ました。
- 仕訳の意味がわかる
- 勘定科目の関係が見えてくる
- 問題文の意図が読めるようになる
こうした「理解のつながり」が起きるのは、少し後になってからなんですよね。
だから、序盤で進んでいる実感がなくても心配いりません。
最初の“わからない期間”は必要なプロセスで、その後、後半で一気に整理されます。
⑦ “理解できない単元”は一旦飛ばしてOK
勉強していると、どうしても「ここだけ理解できない…」という単元が出てきます。
でも、そこで立ち止まってしまうと、時間だけが過ぎてしまいがち…
私は簿記を勉強していて、一旦飛ばして先に進んだけど、後から繋がったという場面が何度もありました。
簿記は、後の単元で前の内容が“別の角度”から出てくることが多くて、“後から理解が追いつく”現象がよく起きます。
だから、理解できない単元は、一旦飛ばして先に進むのも立派な戦略です。
⑧ 簿記は“パズル”と捉えると理解が早い
簿記は「覚えることが多い」と思われがちですが、実際は 決まった仕組みに沿って動く“パズル”のような科目です。
もちろん、最低限の用語は覚える必要がありますが、全部を暗記しようとするとどうしても負担が大きくなります。
それよりも、 「簿記は仕組みで動いている」 という視点を持つほうが理解が早いです。
取引が起きたときの動き方には一定のルールがあって、 そのルールに沿って当てはめていくだけなんですよね。
この“パズル感覚”がつかめると、
- 仕訳の意味が理解しやすくなる
- 問題文の意図が読みやすくなる
- 勘定科目の関係が自然と見えてくる
といった変化が起きて、一気に進みやすくなります。
暗記で押し切るより、 仕組みを理解して組み立てるほうが圧倒的にラクだと思います。
⑨ 傾斜配点がある(基礎のほうが高得点)
簿記の試験は、 「全部の問題を均等に解ければいい」タイプではありません。
実際は、
- よく出る基本問題 → 高配点
- 誰も解けないような難問 → 低配点
という“傾斜配点”の構造になっています。
つまり、 難問にこだわるより、基礎を確実に取るほうが圧倒的に合格に近いということ。
試験では、たまに「これ誰が解けるの…?」という難問が出ることがありますが、そういう問題の配点は低かったりします。
逆に、配点が高いのは、基本的な仕訳や、過去問で何度も見たパターンの問題です。
だから、 難問に時間を使うより、基礎を固めることに時間を使ったほうが、圧倒的に効率的なんです。
⑩ 簿記は“人生の解像度を上げる”学び
簿記は資格以上の価値があります。
簿記を学ぶと、世界の見え方が変わります。
お店の値段のつけ方、会社のお金の流れ、 ニュースで見る数字の意味、
これらが、ただの情報ではなく、背景まで読み取れるデータに変わっていきます。
数字の裏側がわかるようになると、仕事での判断がしやすくなり、家計管理や投資などの “お金の選択” にも一貫した基準が持てるようになります。
簿記は、人生を豊かにする“一生ものの教養”です。
まとめ
簿記は簡単ではありませんが、努力がそのまま結果につながる資格です。
私のような普通の会社員でも、経理の経験がなくても、数字が得意でなくても、積み上げれば必ず合格できます。
そして簿記で身につく知識は、これからの人生で長く役立ちます。
これから簿記を始めるあなたが、迷わず前に進み、しっかり成果をつかめますように。
そして、あなたの挑戦が、良い未来につながりますように。

