ある日ふと、「簿記を勉強してみようかな」と思ったことがありました。
経理の仕事をしていたわけでもなく、仕事で必要になったわけでもなく、本当に理由はなかったんですよね。
ただ、そのときはなぜか「やってみたい」という気持ちが自然と出てきたんです。
気まぐれと言えば気まぐれなのですが、そういう小さな思いつきって、意外と自分を動かす力があるんだなと感じました。
3級と2級は一発合格、そして調子に乗ってそのまま1級に挑戦して2敗して心が折れて、今は少し距離を置いています…
それでも、簿記を勉強していた時間はとても楽しく、そのうち、1級にも再挑戦したいと思っています。
この記事では、私が簿記3級を勉強したときのことや、実際に使った教材、勉強の進め方についてまとめています。
初めて触れた簿記の世界
まぁ、完全初心者だし、まずは3級からかなと思って、勉強を始めてみたのですが、なにぶん、これまで足を踏み入れたことのない世界だったので、最初はチンプンカンプンでした。
それでも、そのチンプンカンプンさがどこか面白くて、 「へぇ、こういう考え方があるんだ」とか 「なるほど、そういう仕組みになっているのか」とか、 少しずつ “知らない世界をのぞいている感覚” は楽しかったですね。
今思い返してみると、当時の私は入社して10年ほど経っていて、 いわゆるベテランと呼ばれる立場になっていました。
仕事はそつなくこなせるようになっていて、 大きな失敗もなく、毎日が安定していたんですよね。
もちろん、それはそれでありがたいことなのですが、 どこかマンネリ化している毎日の中で、こうした “新しい学び” がちょうど良い刺激になっていたのだと思います。
勉強に使った教材
勉強を始めるときって、まず教材選びでつまずきません?
簿記の教材って種類が多すぎて、ほんと迷いました。
全部を比較したわけじゃないので偉そうなことは言えないんですが、また、これが “ベスト” かどうかはわからないんですが、少なくとも、私が選んだ教材は、結果的にすごく使いやすくて、「これにしてよかった」と思えたので紹介します。
スッキリわかる日商簿記3級(テキスト)
簿記の勉強を始めるにあたって、私が重視したのは 「とにかくわかりやすいこと」 でした。
とはいえ、書店に行くと大手のテキストがずらっと並んでいて、 中身をパラパラめくってみるものの、正直どれを選んだらいいのかわからなかったんですよね。
そんな中で、 “売上No.1” の表紙のワードにつられて手に取ったのが、TAC出版の「スッキリわかる日商簿記3級」でした。
完全に表紙買いではありますが、 結果的にはこれが大正解でした。
説明がとにかくやさしい
ほんとうにスッキリわかる!
イラストや図解が豊富で、ビジュアルで理解できます。
専門用語をいきなり使わず、日常の例えを交えて説明してくれるので、 初心者でも読み進めやすかったです。
問題集と一体型で1冊で完結する
大手のテキストは、テキスト1冊、問題集1冊というセット販売が多いのですが、このシリーズは テキストと問題集が一体型になっています。
2冊あると、「これを読み終わったら、次はあっちもやらなきゃ…」と、なんとなく気持ちが重くなりませんか?
学習する範囲や量は同じなのに、1冊ってだけでちょっと気持ちがラクになるんですよね。
そう思うの、私だけじゃないはず。
そして、もちろん コスパも良いです。
とっつきやすい雰囲気
このテキストは、全体の雰囲気がとてもやわらかくて、 「簿記って難しそう…」という最初の不安をふっと軽くしてくれます。
ページを開いたときの印象が重たくないので、 勉強の心理的ハードルがぐっと下がるんですよね。
専門書にありがちな“堅さ”がなく、スマホをスクロールするような感覚で読み進められる軽さがあります。
「ちょっくら読み進めましょうかね!」と思える、あの入りやすさが非常にありがたかったです。
パブロフ簿記3級(アプリ)
テキストを進めていくうちに、「簿記3級って、仕訳ができれば受かるやん」 と感じました。
事前にネットでも「仕訳ができれば合格できる」 という情報は見ていたのですが、 実際に勉強してみて、本当にその通りだと思いました。
そこで、仕訳をもっと気軽に、スキマ時間で練習したいと思って取り入れたのが、このアプリです。
結果的に、これは “神アプリ” でした。めっちゃおすすめです!
アウトプットがサクサク進む
問題が表示されて、 勘定科目と金額を借方・貸方に入力していくだけ。
紙もペンもいらないので、とにかく手軽に取り組めて、「1問だけやろう」が「気づいたら10問,20問,30問やってた」みたいに、 アウトプットがどんどん捗ります。
簿記はインプットよりアウトプットが大事なので、 この“サクサク感”はかなり助かりました。
効率的に弱点の克服ができる
間違えた問題はアプリが自動でまとめてくれます。
あと、「チェックをつける」という機能もあって、正解したけどちょっと怪しい…みたいな時にチェックをつけることもできます。
間違えた問題だけ、チェックをつけた問題だけ、というふうにモードを切り替えて出題できるので、勝手に“自分の弱点だけ集めたミニ問題集”ができていく感じなんですよね。
私は普段、紙の問題集を使って何らかの勉強をする際には、
- 1周目:間違えた問題に×
- 2周目:×だけ解いてまた間違えたら××にする
- 3周目:××だけ解く
というやり方をしているのですが、 このアプリはその方法をそのまま再現できるので、自分の勉強スタイルともすごく相性がよかったです。
パブロフくんがかわいい(これ、意外と大事)
キャラクターって、意外と重要なんですよね。
勉強ってどうしても単調になりがちですが、 アプリを開くたびにパブロフくんが出てきて、毎回違う一言をコメントしてくれるんですよ。
それで、 なんとなく気持ちがやわらぐというか、「よし、がんばるぞ!」と思えるんです。
こういう “ちょっとした楽しさ” があると、勉強も続きやすくなりますよね。
開発者さん、わかってるなってかんじです。
勉強の進め方(1か月の流れ)
私は1か月の勉強で3級に合格しましたが、 特別なことはしていません。
1週目:テキストで全体像をつかむ
細かいところはわからなくてもいいから、とにかく最後までひととおりテキストを読みました。
- 完璧に理解しようとしない
- とりあえず“簿記の世界”に慣れる
- わからないところがあってもとりあえず前に進める
こういう心意気ですすめました。
2〜4週目:アウトプットをひたすら回す
仕訳の練習はアプリ中心にしました。
- 毎日必ずアプリを立ち上げる
- 深く考えずに手を動かす
- 間違えても気にせずどんどん回す
とにかくアプリを使い倒しました。
アプリの各問題には解説がついているので、 間違えたときはまずその解説を読む。
それでも「ん?」となったら、テキストに戻って確認していました。
アプリが便利すぎてほぼアプリ中心だったのですが、 テキストの後ろについている問題集も 「せっかく買ったし…」という気持ちで並行してやりました。
とはいえ、全てをアプリだけで完結させることはできなくて、残高試算表や精算表の総合問題などは、テキストの問題集でアウトプットしました。
でも、残高試算表や精算表を完成させるのに必要なのって、結局は“仕訳”なんですよね。
仕訳ができれば、残高試算表も精算表も自然と形になる。
だから正直、 私はアプリで受かったと言っても過言ではない と思っています。
ちなみに、過去問はやっていません。
「スッキリわかる日商簿記3級」には、本試験と同様の形式の「チェックテスト」が1回分付属しています。
チェックテストをやってみて、手ごたえがあったので、「お!いけるやん」と思って、そのまま本番に挑みました。
※読者特典として、「チェックテスト」の解き方講義動画もあります。
3級は出題パターンが安定していることもあって、過去問をやらなくても十分対応できました。
私が受験したのは 第150回(ペーパー試験・120分)で、 当時はまだCBT試験がありませんでした。
今は CBT方式(60分)もあって、もしかしたらCBT方式のほうでは、細かい出題形式がペーパー試験とは少し違うかもしれません。
ただ、簿記3級で大事なのは、“仕訳” であり、 形式が変わっても、仕訳ができれば得点できる構造は変わっていないはずです。
なので、私がやった「テキストで全体像 → アプリで仕訳をぶん回す」という勉強方法は、CBT方式の受験勉強としても、普通にハマるんじゃないかなと思います。
試験当日~合格発表
試験当日は緊張しましたが、それは「ちゃんと解けるかな?」という不安というより、簿記の世界に触れてまだ日が浅いペーペーが、大舞台に立つ “新しい世界のワクワク” みたいなものも混ざっていたんですよね。
試験自体は、見たことのある形式の問題ばかりで、落ち着いて解けました。
自己採点をしてみると、90%以上正解していたので、 「ひとまず大丈夫そうだな」と安心しました。
ペーパー試験の合格発表は、試験日から約1か月後です。
※地域によって若干異なるみたいなので、お住まいの地域の商工会議所のホームページでご確認ください。
大丈夫だとは思っていたけど、やっぱり自分の受験番号をみつけると嬉しいもので、「思いつきで始めたことでも、ちゃんと形になるんだな」となんだか感慨深かったです。
実は、この合格発表の時には、私は既に2級の勉強をはじめていました。
合格を確認する前に次へ進んでいるあたり、我ながらよくわからない不思議なテンション。
このあたりの話は、2級の記事で書いていきます。
まとめ
振り返ってみて思うのは、「簿記って、始める前に想像していたよりずっと取り組みやすい資格だったな」ということです。3級は「とりあえずやってみる」のにはちょうどいい難易度でした。
「簿記を勉強してみようかな」という小さな思いつきが、気づけば長く付き合うテーマになっています。
このブログをはじめた理由のひとつにもなっているので、何がきっかけになるかわからないものです。
気まぐれも、意外と侮れないものですね。

